複数台のG400シリーズGeoBoxを多段接続してマルチビデオウォールを作成する場合も、
遅延を起こさずに表示を行う事が可能です。
ただし、内部構造、GeoBoxの同期設定、表示機器とのケーブルの接続方法等確認する必要があります。
設定方法、詳細については、G400シリーズマルチモニタ構成補足ガイドをご確認ください。
以下のFAQでも補足ガイドと同様の内容をご案内しています。
■確認事項
・対象ファームウェアであること
・入出力のリフレッシュレートが同一であること
・フレームロック設定がNormalであること
・オーバーラップ値が0であること
■内部構造
G400シリーズの内部では、 1つのプロセッサー が 2出力ごとに制御し、 2出力は奇数と偶数のペア関係にあります。 ペア関係の出力端子の遅延時間は必ず同一となります。
Board1
ProccesorA OUT1とOUT2
ProccesorB OUT3とOUT4
Board2
ProccesorA OUT5とOUT6
ProccesorB OUT7とOUT8
■フレームロック
HDMI LOOP OUT端子を除く 全ての HDMI出力端子は、入力 信号 に対して 必ず 1フレーム 60Hzの場合は 16.7ms、 30Hzの場合は 33.4ms の遅延が発生します。
※GeoBoxの フレームロック設定が Normalであることが前提条件となります。
■Outputで遅延が発生する仕組み
遅延度合いは、奇数出力端子の水平のPAN設定値によって異なります。
奇数出力端子の水平のPAN設定値によって、入力信号のキャプチャする始点が異なるためです。
ペアとなる偶数の出力端子の遅延時間は同一です。
入力解像度のピクセルクロックが、340MHz未満と340MHz以上で内部挙動が異なります。
■接続例
Aは奇数、Bは偶数の出力端子を示しています。
※ GeoBoxのHDMI LOOP OUT端子を経由し入力した場合、0.248μsの遅延が発生します。
上記の通りに接続後もズレが改善しない場合は、ディスプレイ側の以下の設定によってズレが軽減できる可能性があります。
・ノイズリダクション機能を無効にする
・ME/MC機能を無効にする
・リーバススキャン機能を以下のように設定する